7月20日に福岡市文化芸術振興財団の「文化芸術情報館 アートリエ」が博多リバレインの地下2階にオープンしたので早速行ってみた。
いままで開館時間が短くて行きたくても行けなかったのが、毎日午前10時から午後8時まで土曜・日曜・祝日も開館と大幅に長くなっていて、圧倒的に行きやすく使いやすくなったのがいい。ここまでやってくれれば使わない手はない。
いちばんうれしいのが情報交流コーナーだ。チラシなどで公演演情報が得られるのもいいが、雑誌、書物、ビデオの閲覧・聴取ができるのがいい。
映画や美術や音楽に関するものもあるが、ここでは揃えられている演劇に関する雑誌、書物、ビデオの内容を、私がすぐにでも利用したいものを中心に具体的に見ていこう。よだれが出そうなものがいっぱいだ。
【書物】
戯曲や演劇論がある。それほど多くはないがけっこう面白いものが多い。鴻上尚史や平田オリザなどよくそろっている。次のようなものをじっくり読みたいと思った。
@ 「上海バンスキング」のCD付き写真集
A 大分市つかこうへい劇団の軌跡vol1・vol2
B 演劇のための空間(鹿島出版会)
C 小沢昭一「放浪芸雑録」(白水社)
【雑誌】
「演劇人」、「せりふの時代」、「テアトロ」、「N.T.R.」などがあり、バックナンバーもけっこう揃っている。ダンス関係の雑誌も多い。地域情報誌が揃っているのもなにかと助かる。
「漂流画報」のバックナンバーがないのが惜しい。ぜひ揃えてほしい。
【ビデオ】
舞台を撮ったビデオなど、それほど多くはないが面白いものが多い。古典芸能や落語もある。博多座開場にあわせて見巧者育成のために始められた「福岡舞台芸術講座」の記録ビデオが揃っているのはうれしい。次のようなものをじっくり見てみたい。
@ 飛ぶ劇場「生態系カズクン」
A 「平田オリザの現場」シリーズ
B 中島らも事務所「一郎ちゃんがいく」、「子どもの一生」など
C 下松勝人舞台劇集
D 鳥獣戯画「真夏の夜の夢」
E 九州民族芸能ライブラリー
閲覧のためのスペースはたっぷり取ってあり、カフェまで作られていてくつろぎながらゆっくりできるようになっている。ビデオの機器は2台設置されている。
観客の立場でうれしいのがチケット販売の「メガチケット」(ぴあスポット)だ。興味をもった公演のチケットをその場でゲットできるのがいい。ここでは、優待割引チケットを積極的に販売していくというから楽しみだ。
創る側にとっては助成制度の相談コーナーがあるのがいいのではないだろうか。
福岡市文化芸術振興財団はこれまでもメールマガジンなどで情報を発信してくれていて助かっている。
ここまでくれば、観る側も創る側も口コミなどでこの施設の魅力をPRして、徹底的に使いこなしていこう。それがこの施設をさらに魅力的にしていくことになるだろうと思う。