春・夏・秋と、短編を上演する企画の第一弾。
短編であるうえに個々の場面の独立性が高くて、コントの連続という雰囲気で気楽に見られる。
この気楽さがギンギラ太陽'sの身上なんだと改めて気づく。そう、そこだけ楽しめればいいんだな、たぶん。
プロローグの地下鉄3号線延伸のコントのあと、岩田屋関係キャラが勢ぞろいしての口上。
そのあとパルコのキャラ発表。応募があった次のキャラを次々と登場させて遊ぶ。
林家パル子、パル男、パル五郎、パルコポーロ、ニューロマンティック、パワーレンジャーイエロー、パルえもん、春子。
決まったパルコのキャラは「福岡パル子」。新しい博多駅ビル開業に伴う、天神のお店の対抗と協働を、おもしろおかしくスピーディにたどる。
「福岡パル子」のかわいさとしたたかさの幅と変わり身が極端で、なかなか楽しい。ここまでの上演時間が約35分。
そのあと、「ミニ北海道開拓史」が約30分。
札幌に2003年に開業した札幌駅ビルをめぐる流通戦争史と、北海道開拓史を重ねる。
札幌駅ビルの完成で、勝ちの駅前大丸、苦戦の大通り公園地区、と分かれた。そのあたりの事情をうまくコントでまとめている。
札幌は駅と大通り公園の間が、福岡の博多駅と天神の間より若干近く、一極化しやすいところが福岡と違うのかな、という気はした。
エピローグは、再び地下鉄3号線ネタ。カーテンコールのあと、プレゼントタイムと、客を楽しませる気軽な仕掛けで締める。
肩の力を抜いてのんびり観るのには、もってこいの公演だ。
ただ、昼公演2000円だから観るが、夜公演3000円だと、ちょっと考える。
この舞台は22日〜24日で6ステージ。満席だった。