*** 推 敲 中 ***
専門学校 九州ビジュアルアーツの発表会公演である。先入観のない伸び伸びとした演技で楽しめた。
そこの大番さんから案内のメールをいただいていて、日下部信の演出なので行こうと思ったのだが、落語会が思ったより長くなり40分も遅れて15時40分からしか観られなかった。三分の二弱しか観られなかったが、若い学生によるこの舞台は鴻上戯曲の雰囲気をよく出していると思った。
この作品のオリジナルは観ていないが、鴻上戯曲の特徴が詰め込まれた作品だ。霊媒などで作品に奥行きを持たせる。テーマもちゃんと埋め込まれている。それでいながらおしゃれでかっこいい。
そのあたりをテンポ悪くすることなくやっている。
舞台はステージなしで観客と同じ平面だ。装置、衣裳、照明、音響は普通の劇団以上にきちんとしていて効果を上げている。
演技には高度な表現を求めてもしかたないが、演出に応えようとの一生懸命さが見える。変なクセのないのがいい。
結果、長野里美や大高洋夫を俳優の背後に想像して楽しめるし、鴻上戯曲の構造までを垣間見せてくれるという感じだった。
出演者はこの専門学校で学んでいる学生さんで、声優志望が大部分ということだった。
観客は70人くらいだろうか。同じ専門学校の後輩が多そうだった。