「子ども達に創造の舞台を!」という3ヶ年プロジェクトの最初のイベントで、ワークショップの事例報告やプロジェクトの概要が紹介されるので聞きに行った。
はじめに、「子ども達に創造の舞台を!」実行委員会委員長の、福岡市文化芸術振興財団の吉村副理事長からのあいさつがあった。
つづく第一部「演劇ワークショップ」事例報告は、次の4つの報告があった。
〔報告1〕春日市ふれあい文化センター・大野城まどかぴあ等での活動 後藤香(座”K2T3座長)
ジュニアドラマセミナーや子どもミュージカルでの経験が、感動した話などの具体的な例が参加者とのやりとりを通して語られた。後藤さんは演劇が仕事になることが魅力でそれらの仕事を受けたというが、そこからパワーをもらっているという。
〔報告2〕福岡市文化芸術振興財団主催の演劇ワークショップでの体験 大塚ムネト・立石義江(劇団ギンギラ太陽'S 主宰・制作)
5ヶ月にわたるワークショップの報告。3ヶ月は互いに理解していくためにみんなから自分のことを出してもらい、作品づくりは参加者のアイディアを集めてやりたいようにみんなで作ったという。
〔報告3〕世田谷パブリックシアター学芸の7年間の取り組み 川島英樹(同劇場制作部学芸担当)
たくさんの企画を紹介。学校の先生を対象としたワークショップへの応募状況に、当初の関心の薄さがよくわかった。
〔報告4〕神戸・世田谷での活動報告、如月小春との出会いから 柏木陽(NPO法人演劇百貨店代表)
ワークショップのやりかたから模索していた、如月小春との初期の模索が感動的だが、まだまだワークショップの手法は模索中ではないかという気がした。
第二部「子ども達に創造の舞台を!」3ヶ年プロジェクトの紹介
福岡市文化芸術振興財団から、ことし集中的に取り組むプロジェクトの紹介があった。子供たちと先生のための大きなプロジェクトで、指導者の育成に重点が置かれている。20分弱。
第三部 講演「コミュニティに生かす演劇の力」 講師:松井憲太郎(世田谷パブリックシアター・プログラムディレクター)
世田谷パブリックシアターでの経験をもとに、演劇をコミュニティに生かそうとするときの考え方が話された。
始めるにあたっては「演劇の力」を信じて「どれだけ見据えているか」が大切とする。その「演劇の力」について、使い方については「正しい/間違い」というのがあり、そのために知識、思い、思想は必要だという。演劇はいろんな使い道があり、広い視野をもって考え、外部からのアイディアも積極的に取り込んだがいい、という話だった。概念的な話中心で、やや物足りなかった。約20分。
そのあと質疑応答があったが、途中中座した。