劇団ルースマンによるゲリラ芝居、野外劇だ。短い作品だし、ここは内容よりも上演される環境のおもしろさを楽しんだ。
恋人たち。その貧乏な男は年金を払っていない。それを諌める女。
そこに、動物愛護団体と名乗る背広姿の3人(未納3兄弟=未納国会議員)が登場し、年金崩壊を説き未納を勧める。それに反対して納入を勧める龍宮亀男という役人は3人にやられるが、カンフー風のアメリカ人が助けに現れ、アクションの末、年金納入派が勝つ。
内容的には社会保険庁の年金納入PR演劇で、ちょっといい子過ぎる。もう少し毒があってもいい。15分の上演時間ではやや物足りない。
出会い橋の上は日照りで暑い。役者は背広やコートなどでガマン大会をしている風情。コーラス3人のアカペラに乗せての進行で、テンポはいい。
舞台スペースと客席スペースの間を、歩く人はもちろん、バイクや自転車が行き交うのも楽しい。
この舞台はきょう3ステージ。最初の回を見た。足を止めた歩行者も多く、30人ほどの観客だった。