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《2001.5月−4》

ストーリー展開の面白さ
【ディア・マイ・ウォーレン (風三等星)】

作・演出:広瀬健太郎
24日(木)19:00〜20:40 ぽんプラザホール 1500円


 ストーリー展開の面白さと、躍動的なテンポで見せる作品だ。それを支える俳優の動きもいい。

 復帰をめざす元プロ野球選手のタカハラは、死神の手違いで死ぬが、他の人の体を借りて再び生き返る。生き返った体が高利貸しの社長で、社員、刑事をまきこんだドタバタが楽しませてくれる。
 社長の体から、プロ野球のスター選手の体に移り、追っかけてきている恋人にタカハラとわかる予告盗塁のサインを出して成功させるが、結局はタカハラの魂は選手の体から消えていく。作者の計算どおりのホロリだ。

 タカハラ役の山口和彦が素朴な味をだしている。恋人ケイコ役の高下由香もいい。ややオーバーな演技で死神役の小沢健次が笑わせる。他の俳優も個性的だ。

 この作品は初演を市民会館小ホールで観ている。市民会館小ホールは舞台が高く見上げての観劇だが、ぽんプラザホールは客席が高く見下ろしての観劇になる。
 初演の印象が意外に薄いのは、この見上げるか見下ろすかにも関係ありそうだ。もちろん、見下ろした方が圧倒的に見易い。ぽんプラザホールはいいホールだ。


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