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他人になりすますために脳を取り出した人間が動き出す−というアイディアの効果抜群で、ドッキリさせられる。その発想だけでも観に行った甲斐がある。
それが全体のポイントではあるが、そのアイディアがなかったらごくつまらない作品かというとそうでもなさそうだ。作品としてはよくまとまっていると思う。
この劇団は、はにかみながらていねいに手探りしているのがいいし、これしかないという変な開き直りがないところがいい。自信がなさそうなところに却って将来性が感じられる。