久々の劇団きららだが、今回観たのは INDEX という番外公演だ。
きららは、今から12年くらい前の劇団創立当初に熊本でかなりよく観ている。主宰の池田美樹の作劇法は、時空の飛び方等が野田秀樹によく似ていると思っていた。この頃の本公演ではどのような作品が上演されているのか、池田がどう変わっているのか気になるところではある。
ひねりがさらに利けば、勢いだけに頼らなくていいようになるのではないだろうか。感じとしてはひねりの角度は60度というところか。これを90度くらいに持っていくにはもう一発の発想の転換が要るだろうし、180度まで持っていくには、状況設定から考えねばなるまい。
かって、盛岡の自在社のコントを観たことがあるが、宝塚で「巨人の星」を上演するという状況設定で、宝塚版「大リーグボール養成ギブス」でめちゃめちゃ笑ったのを思い出した。これが180度のひねりかと思うが、状況設定を入れ子にするなど工夫しないと、大きな角度のひねりはむずかしいのかな、などと、今回の作品を観ていろいろ勝手なことを考えた。