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渡辺えり子のめくるめくような世界を堪能した。
3○○解散後しばらくして立ち上げた宇宙堂第2回公演のこの作品では、さらに洗練された渡辺えり子ワールドが健在だった。
背景は農業だが、テーマは で、ストーリーの核となるのは絵の先生をめぐる姉妹の三角関係だ。
戯曲にも演出にもさまざまな趣向がこれでもか!とばかり詰め込まれていて、いくつもの物語がからみながらしかも時空を越えて展開する。その鮮明な表現はみごとで、だからこそ時空が変わる切れ味も際立っている。
すごいキャスティングだ。
特に、寺島しのぶと篠井英介が圧倒的な幅広さを見せつける。