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《2002.8月−7》

リラックス☆ライブ公演
【愛と青春のバスたち 昭和組 VS 西鉄組 路線なき戦い (ギンギラ太陽'S)】

作・演出:大塚ムネト
10日(土) 17:00〜18:30 クラブバクー 3000円(ワンドリンク付き)


 西鉄バス、昭和バス、地下鉄が入り乱れてのバトルで、東映やくざ映画のパロディというよりも、バトルをやくざ映画風にパロディ化していて楽しめた。
 ライブ公演ということで、マリノアにあるクラブでの公演である。1998年5月に上演された作品の改訂再演だ。

 コント中心のおばかなギンギラかと思っていたら、ストーリー性は強くギャグ中心の作りというわけでもない。しかし、ホール公演が事実をなぞっている傾向が強いのに比べて、ライブ公演の方が発想というかふざけかたがかなりぶっ飛んでいる。
 いかにもという昭和バスと西鉄バスのバトルのもとが、実は地下鉄1号線の悪だくみだったという趣向だ。昭和組三代目のおりょうを助ける一匹狼の流れ者などそれらしい雰囲気も少しはあるが、どっちかというとさわやかなヤクザだ。
 悪だくみにひっかかって地下鉄3号線の工事現場に閉じ込められて水攻めにされるバスたちを救出するのは西鉄組の係累・スカイマークエアラインというのが笑わせた。
 「西鉄バスに すみません と 1万円の両替 はない!」などという、いかにもというセリフの多さにていねいな取材を感じる。「スーパーブランドシティ」を揶揄するセリフなどにちらりと覗く本音も面白い。

 12人の俳優が多くの役を演じながら違和感がほとんどないのは、やはりかぶりものの効果が大きいといつもと同じことを思った。加えて衣裳の工夫などていねいになされていることもある。
 装置はなく黒幕とスモークだけで、三味線を使った音響やクラブらしい切れのいい照明で俳優の演技を強調するが、その動きにはやや切れが足りず、歌舞伎風の見得などうまく決らないところもあった。
 あまり見ない観客を舞台に上げるという演出はライブ公演ならではか。

 クラブ バクーはマリノアの大観覧車の下にある。正面に舞台があり、3方の狭い階上スペースまでをうまく使っていた。俳優は客席にもずいぶん降りてくる。カーテンコールなどでは 写真をどうぞ ということもあるから、カメラを持っていっておいたがいい。

 観客は300人くらいだろうか。若い女性が多い。リラックスして楽しめた。
 客席に降りてきた立石義江から100円バスもなかをもらった。2階から降ってきたパラシュートを拾ったら100円バスもなかと交換してくれて2個目をゲット。ジャンケンゲームでスタッフバッジをもらった。大収穫だった。


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