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《2002.8月−8》

テンション▼▼▼下がりっぱなし
【その王国 (あひる製造)】

作・演出:不明
11日(日) 16:10〜18:15 シアターポケット 1100円


 テンションの低さに失望した。アドリブがまったくダメだし、貧相な公演だ。持ち味である不可解で場合によってはおぞましい気分まで連れて行ってくれる勢いはどこへ行ってしまったのか。
 あひる製造第4回公演であるこの公演には不満ばかりが残った。

 コンセプトは「王国」で、6人の俳優にはいちおう王などの役が与えられていて、シノプシスと部分的には台本もあるようだが、大喜利をはじめ多くのコーナーが俳優のアドリブで進められる。14のコーナーで構成されているが、次のような状況だった。
【どうにか見られるコーナー】
 L王様ニュースはばかばかしいニュースでまあ面白い。あと、Gベストセラーの全員での形態模写の一部、A大喜利のごく一部の回答が面白かったくらい。
【どうしようもないコーナー】
 C名産品、D王様のレストラン、E私と姫、H歴史、I王様とぼく、Mその王国は は、台本のアイディアが中途半端でインパクトがない。
 @アドリブ大会、Bこの物語はフィクションです、J召使いの休日 では俳優のアドリブがダメで不発。
 F桜玉吉、K王様ゲーム にいたっては、何もしかけられておらず楽しみようがない。

 俳優のアドリブのレスポンスの悪さとレベルの低さにはあきれ果てた。発想の狭さ低さは素人の宴会芸の方がもっと面白いぜというレベルだ。ぶっ飛んだ発想などありはしない。テレビとコミックとゲームしか見ていないのもわかる。いなし、すかし、おどしなどなんでもかまわないから何とかしてくれー、だった。

 馬鹿正直に反省タイムまで観たが、これがまた反省にも何にもなっていないひどいレベルで2回目を観る気が失せた。
 次回公演もこんなレベルなら、以降観るのをやめることにする。

 1回目は20人くらいの観客だった。大部分が仲間うちと見えた。
 はじめ、16時からLINKプロデュース公演「TAKE OFF」を観る予定でぽんプラザホールに行ったら中止になっていた。チラシを入れておいて劇場に掲示もないとは失礼千万だ。
 急いでこの1回目を観ようとシアターポケットに駆けつけたが16時からの開演に10分遅れてしまった。


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