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《2002.8月−12》

どうしようもない舞台に●泣きたい気持ち
【僕は海を・・・抱きしめていたい (キャンパス)】

作:井上由賀 脚色:劇団キャンパス 演出:藤田真優
18日(日) 13:35〜15:00 ぽんプラザホール 700円


 基礎が全くできておらず金を取って見せるレベルではない。あまりの稚拙さに、何でこんな作品を観なければならないのか、とイヤになった。

 脚本も演出も演技もめちゃくちゃだ。
 脚本のひどさはというと、テーマは浅はか、ストーリーはめちゃくちゃ、人物も描けず、言葉の魅力などかけらもない。
 向日葵という体を売って金を稼いでいた女性を中心に、二人の男と妹と友人がからむ。くだらん女とこれまたくだらん二人の男の関係は三角関係でもなくよくわからん。妹はただのブータレ。無理やり作ったような誤解がなんとなく解けたかなと思ったら主人公の突然の死。それだけでもうんざりなのに、友人が実は妹だったというはちゃめちゃなストーリーに絶句。馬鹿じゃねぇか!

 脚本のレベルに合わせて演出も演技も超低レベルで、演出はわざわざ白けさせるためにいろいろやってんじゃねぇのという感じ。演技も一本調子のキィキィ声で見るに耐えない。あほらしくてこれ以上欠点を指摘する気にもならない。

 これは劇団キャンパスの一筆目(旗揚げ)公演で、3ステージのうちのラストのステージを観たが、観客は4割ほどの入りだった。
 東京から帰ってから最初に観たのがこれじゃ、東京とのあまりの落差に泣きたい気持ちだ。
 先週から東京に行ったり遅いお盆参りなどで、コンドルズ、劇団GIGA、劇団ぎゃ の公演が観られなかった。それはしかたないが、だれかGIGAの公演の様子を教えてくれないだろうか。


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