つまらない公演の典型だ。
技量を言う前に考え方が間違っている。やっている人間がいい芝居とは何か分かっていないし、やっている芝居を客観的にみる気もないしできもしない。まったく白けた。公演のための公演だからそれもしかたないか。
そんな風だから感想を書く気にもならない。省略したいところだがそうもいくまい。
軍の命令を受けてテロリストの征伐に島にやってきた軍人・ミドリが島で見たものは、若い女の三つ子だった。で、・・・(よくわからないことがいろいろあって)、ミドリは秘密の場所(実はシェルター?)に閉じ込められ、三つ子と撃ち合う。・・・(で、どうなった?)
おもしろくない芝居の象徴であるピストルが3丁も出てくるし、同じくおもしろくない芝居の象徴である幽霊もちゃんと出てくる。全体が幽霊の棲む異次元のようなものだし、リアリティもクソもあったもんではない。
ループしているかと思えば訳もなく飛ぶめちゃくちゃなストーリーで、無駄なセリフのオンパレードなのに大事なところははしょる。観客に分からせる気などないらしい。
演出は、何となくカッコよさそうに見せようとするだけの薄っぺらなアイディアばかりだ。何も内容がないものを膨らましようがない。
演技は大声でがなるばかり。一本調子なだけで、そんなのはハイテンションとも熱演とも言わない。
この公演はきょうとあすの2ステージ。きょうは6割ほどの入りだった。