今回のライブでラーメンズ体験は2回目だが、やっとそのものすごいおもしろさがわかった。メチャ笑った。人気があるのもよくわかる。
1つが10分ほどの、9つのコントで構成される。共通しているのは「ホテル」。
最初と最後のコントがベル・ボーイが立つエントランスを舞台にするほかは、ベッドのあるホテルの部屋が舞台となる。
コントはつぎのようなものだ。
@ベル・ボーイのカンパニー・レボリューション(ホテル改造計画)
Aマリコマリオという漫画家の執筆のためのカンヅメ
B六浪の受験生とその家庭教師の受験対策
Cホテルマネージャーを訪ねてきた無職の友人のホテルマン体験
Dメチャメチャツアーの添乗員の客への説明
E友人の結婚式に来た手品オタクとガンプラオタク
Fバニーボーイへの接客術教え
Gロバの幽霊の客とマネージャー
Hベル・ボーイによるホテルのナンセンスなテーマソング
コントのおもしろさの作りは幅広い。発想がものすごく豊かだ。
設定のおもしろさでみせるGのようなコントもあるが、全体的には会話のおもしろさで見せる。Dに代表されるようなシュールともいえる会話もあれば、Fのバニー男のように極端に強調された性格の人物がからむ会話もある。
会話には、突っ込み、ひねり、すかし、などなどいろんな手管が施される。本音とタテマエがコロリと入れ替わるような、みごとな変わり身も見ものだ。
それらを演じるとき、ふたりのなかなかのアクションが入る。
ツッコミとボケをどちらが演じるかは固定しない。小林も片桐も、役柄によってツッコミもボケも演じる。
ちょっとしたセリフから、人物の性格をみごとに表す。それがさらに突っ込んだセリフを吐き、互いにぶつかりすれ違って、最後ストンと軽く落とすのも小気味いい。
エンディング・トークがなかなか終わらず25分も続いたが、即興のさりげないしゃべりも楽しい。
この公演は全部で3日間5ステージで、私が観たのは最終ステージ。超満員で、階段席が出ていた。