福岡演劇の今トップへ 月インデックスへ 前ページへ 次ページへ


《2003.5月−11》

アラも少し見えてきた
【第85回 商店街寄席 (内浜落語会)】

構成:内浜落語会
24日(土) 18:00〜19:30 甘棠館Show劇場 300円


 先週の「天神寄席」に続き、今週は「商店街寄席」で内浜落語会の落語を聴いた。きょうは粗忽家一門の3人の演者による落語4席がかけられた。
 相変わらずおもしろいが、やや慣れてきてアラも少しづつ目に入ってきたかという感じだ。

「番町皿屋敷」(勘朝)
 先週の「天神寄席」と同じ。これはちょっとつらい。他の噺にしてほしかった。約20分。

「子ほめ」(勘タン)
 褒めて酒にありつこうと生まれたばかり子どもを褒めるが、褒め方はトンチンカン。
 台に衝立と関西風。語りは、強いが荒っぽく、メリハリに乏しい。2回目の高座だとか。後半はかなりズタズタで、緩急・強弱が少ないから、けっこう眠かった。約30分。

「愛犬チャッピィ」(勘々)
 愛犬チャッピィとチャッピィを盲愛している飼い主とのやりとりに、チャッピィの本音の声を入れて笑わせる。
 「色物落語」ということらしいが、オリジナルでここまで笑わせてくれるから、そこまで言わなくてもくだけた新作ということでいい。もう一発ツッコミがあればなおいい。約10分。

「寝床」(勘朝)  大店の主人の義太夫を聴きたくなくて、みんな逃げ回るという噺。
 まあ聴かせるが、それでも多くの個性の演じわけがいまひとつで、平板になった。後半だれて、少し眠たかった。約30分。

 観客は50席の劇場に40人くらい。1列が10席で、それが5列だから、高座には非常に近く、演者の表情もよく見えていい。マイクもなし。会場の条件は「天神寄席」より圧倒的にいい。
 舞台中央に、赤い2m×2m×高さ1mの台があり、その上に赤い座布団。会のメンバーにが出演が増えて忙しくなったのと病人続出とかで、高座の世話をやく人がいないから、会長の勘朝さんみずから前座のしごとをしていた。


福岡演劇の今トップへ 月インデックスへ 前ページへ 次ページへ