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《2003.10月−3》

客の引っぱりこみ方はうまい
【流し目プレイ☆ (あんみつ姫)】

構成:あんみつ姫
11日(土) 18:55〜20:00 天神親富孝通り劇場 2000円


 「ペンテジレーア」の合評会のあとの交流会と、「福岡演劇のひろば」のオフ会を兼ねた懇親会で、あんみつ姫 第73回公演「流し目プレイ☆」を観た。
 相変わらずショーに勢いがあって楽しめたが、私個人では目新しい感想はあまり出そうにないので、参加者10名の方の感想も含めて書いてみたい。

 きょうの壱劇は、18:55から はるき による前説。19:00からショー開始で、19:45分まで。そのあとメンバー紹介と とまとママ の後説があり、20:00終了。外に出ると、21:00開演の弐劇の開場を待つ人が階段に並んである。
 ショーは、オープニングからフィナーレまでの12の演目で、コミック(コント)6、ダンス4、飛び物1、日舞1。幕前でのコントの間に場面転換し、着替えも早く、進行はものすごく手際いい。つぎからつぎへと楽しみが飛び出すという印象だ。

 初めて観た人は、思っていた以上におもしろかったという感想が多かった。何回も来ている人でも今の劇場形式の興行になってから初めてという人は、やはりずいぶんおもしろくなっているという感想だった。
 ただ、演劇ではなくてショーだというのが不満なようではあった。しかも、オカマのショーというイメージが強いようで、女優さんに向かって「あんたオカマ?」と訊いてある方もいた。このごろはオカマの方が少ない。

 即妙なしゃべりと、豊かな表情と、変わり身の速さはこの劇団の身上だが、それでコントにもダンスにも勢いをつけている。そのあたりの客の引っぱり方のうまさは相変わらずだが、客の心をさらにグイと引き込むには演劇的な要素を強めていく必要があるだろう。
 ギンギラ太陽'Sから客演の 古賀今日子 と 中村卓二 はそんなこの劇団にまあはまっていた。

 三連休の初日でものすごく混んでいるのかと思ったらそうでもなくて、少し空席があった。家族連れやグループなどの旅行客も多そうだった。
 となりの席が、あんみつ姫メンバーの そら のご両親とご祖父母だった。わざわざ天草からみえたのだそうだ。


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