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《2003.10月−12》

たっぷりの漫才
【果実漫才〜フルーツマンザイ〜 (福岡吉本)】

構成:どりあんず
26日(日) 18:00〜19:45 吉本ゴールデン劇場 1500円


 どりあんず 初の漫才一色の単独ライブは、ボリュームたっぷりで質もそれなりで楽しめた。

 けっこう長い漫才が6つ。その間を「ひらいツアーズ in かしいかえん」の映像で繋ぐ。
 漫才は、接客の話の漫才、ボケをぬいぐるみ+シンセサイザにやらせる漫才、Wよしこの漫才、即興漫才、頭のよさについての漫才 とその形式をうまく工夫している。
 ボケをぬいぐるみ+シンセサイザにやらせる漫才 は、ボケの応答が「それはないよな」とか「よかよか」とか全部で10種類強しかないのを逆手にとって笑わせる。
 Wよしこの漫才 は堤が語ったことばの本音を平井が語るというやりかたで、ダイエットや整形について話すが、もう少し切れ味がよければぐんとおもしろくなる。
 即興漫才 は、客から題をもらいその場で漫才にする。ひとつは「告白」、もうひとつが「部活動、文化祭、オフ会」のあわせ題で、なかなかビシリとはいかないが、それでもうまく引っぱっていく。

 「ひらいツアーズ in かしいかえん」は、それぞれの漫才のあいだに映写される3分くらいの映像だが、ちゃんとストーリーがあって楽しめる。

 ボケの平井はやや太っている。突っ込みの堤は唐沢利明を細くしたようなけっこういい男。結成して6年だが、高校時代から9年のつきあいという。
 ふたりともなかなか個性豊かで、漫才の息も合っている。題材への突っ込みもあって聞かせる。実力がついてきた。

 8割以上の入りの観客はほとんどが若い女性で、男性は若い人と私のふたりだけだった。


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