「ミスしゃっくりの幸せな1日」がパントマイムで表現される。
舞台にはイス2個とトイレットペーパーなどの小道具が置かれている。それらを使ってミスしゃっくりの幸せな1日をユーモラスに表現していく。
「小心ズ」は女性ソロパントマイマー。ビッシリと花が咲いている帽子をかぶり、いたるところ花が咲いている黄色い衣装に、赤い靴と赤い長手袋。大きなメガネをかけ、かわいい顔は白塗りに頬紅、口より大きな真っ赤な濃い口紅。顔の表情も身体も実によく動く。
身振りと歌と擬声とスピーカーから流れる音楽で、ラジオ体操、ハミガキ、花の水やり、発声練習、料理、トイレ、子守り、電話、絵本、雨もり、カラオケ、ピアノのレッスンなどの短いシーンを変幻自在のパントマイムで繋げて展開していく。それぞれのシーンはアイディアたっぷりで、コントではないので大部分はオチはない。
「料理」ではオムレツを作るための卵からひよこたちが出てきていっしょに遊んだとひよこたちを食べてしまうとか、自分の目玉を取り出してボール遊びみたいに遊んだりとか、やや不気味なのもある。「ピアノのレッスン」では練習している「闘牛士の歌」が次第に膨れ上がってオペラの指揮者にまでなってしまう。
そんなふうに、楽しめたパントマイムだった。
この舞台は、国際コメディ演劇フェスティバルでは4日から6日まで4ステージ。
30席ほどの客席は家族連れの人が多く、ほぼ満員だった。