福岡演劇の今　20140704　アトリエ連続公演風の景

《2014.７月－4》

懇親会も楽しい
【アトリエ連続公演風の景　（舞踏靑龍會）】

構成：原田伸雄
13日（日）15：10～16：50　舞踏靑龍會端間アトリエ　2,000円

　舞踏靑龍會の｢アトリエ連続公演肉体の四季～名付け得ぬものへ～｣　は、昨年10月から3ヶ月ごとに開かれている。今回の｢風の景｣は、｢地の景｣｢水の景｣｢火の景｣に次ぐ4回目の公演で、わたしはこれまで｢地の景｣｢水の景｣を観ている。次回10月の｢空の景｣でいちおう終結するようだ。
　広くない会場で多くない観客が目の前で舞踏を観て、終演後に出演者とともに宴会で懇親を深める。それはけっこう贅沢だ。

　舞踏靑龍會端間アトリエというのは、舞踏靑龍會主宰の原田伸雄さんの自宅の別棟の2階に作られたケイコ場で、公演にも使われる。西鉄大牟田線端間駅から徒歩5分。わたしの家からは自転車でちょうどいい距離だ。
　会場は10畳ほどのフローリングのケイコ場。観客はケイコ場の端の方と隣室に並べられたイスや座布団に座って観る。客席は25ほどで、きょうは満席。照明や音響は簡便なものが使われる。九州産業大学の黒岩教授がビデオで記録されている。きょうのパフォーマーは4人。

○中西まどか
　しっかりとした体躯の若い女性ダンサー。白い清楚なドレスをを着て、前半はほとんど動かず、後半にピアノに合わせて若干動くという舞踏だが、舞踏らしさは希薄だった。上演時間20分。

○桂勘
　上半身裸で鍛え上げられた筋肉質の身体にスキンヘッドという桂勘が、嵐などの音やインドの女性コーラスをバックに、宗教的なポーズを取ったりロボット調などで激しく動いたり。それがみごとな形になっている。見えないものへの畏敬が感じられる舞踏だった。上演時間15分。も少し観たかった。
　桂勘は66歳。1979年白虎社の旗揚げに参画して舞踏を始めたというから、30年以上の舞踏歴だ。白虎社時代にはJCDNの佐東範一氏とペアで踊っていたという話を懇親会で聞いた。

○白川麻衣子
　やや小柄な若い女性ダンサー。舞踏をベースにはしているが、小道具を使い音楽もあって動きも多くてコンテンポラリーダンスに近い。その中途半端さに幻惑させられてうまく乗れなかった。上演時間20分強。

○原田伸雄
　いつもながらの白塗りにすその長い派手なウェディングドレスでの舞踏。前半は動きは少なく内にこもった感情を身体の形や表情で表し、後半は内にこもった感情が顕れる様を若干の動きで表現するが、それをかき消すようにアリアが覆いかぶさる。孤独や切なさは伝わってくるが、ウェディングドレス姿に慣れてしまっていることもあって、単調に感じてしまう。上演時間25分弱。

　終演後、観客の多くも参加しての懇親会。手作りの料理が並び、食べ飲みしながら談笑。いろんな人と話できるのがいい。2時間も長居してしまった。

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懇親会も楽しい【アトリエ連続公演 風の景 （舞踏靑龍會）】

構成：原田伸雄13日（日）15：10～16：50 舞踏靑龍會 端間アトリエ 2,000円

懇親会も楽しい
【アトリエ連続公演風の景　（舞踏靑龍會）】

構成：原田伸雄
13日（日）15：10～16：50　舞踏靑龍會端間アトリエ　2,000円