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《2002年08月19日》

東京から見てみると

〜東京でもらったチラシから〜


 この8月中旬、東京へ旅行したときに観た「きゅうりの花」(MONO)、「吸血姫」(新宿梁山泊)、「夏の夜の夢」(シアターコクーン)の劇場で配られていたチラシの中から気になったところをピックアップしてみる。

○九州の劇団の東京公演
「飛ぶ劇場」と「こふく劇場」
 9月から12月に開催される東京国際芸術祭のリージョナルシアター・シリーズに出場の5劇団のなかに「飛ぶ劇場」(北九州)と「こふく劇場」(宮崎)が選ばれている。
「うずめ劇場」
 「うずめ劇場」(北九州)の「いまわのきわ」が11月初旬に黒テント作業場で上演される。りっぱなチラシが入っており、ペーター・ゲスナーの第一回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞受賞が売りだ。ついでながらシアターガイド誌の広告によれば、ペーター・ゲスナーは9月上旬に鳥取県舞台芸術活性化事業のひとつとして上演される「ペンテジレーア」を演出する。
 【コメント】
  熊本の劇団「きらら」の東京公演はすでに終わっている。このシーズンに福岡の劇団の東京公演がないのが何ともさびしい。来年5月の劇団「ドリームカンパニー」の本多劇場公演まで待たねばならないか。

○長塚圭史の商業劇場進出
 8月に福岡で公演される阿佐ヶ谷スパイダース「ポルノ」の作・演出の長塚圭史が、11月に「マイ・ロックンロール・スター」の作・演出でパルコ劇場に登場する。12月初旬に福岡でも上演される。
 【コメント】
  長塚圭史もパルコ劇場進出でメジャーの仲間入りかと思わせる。それにしても、福岡の演劇人がすでにメジャーである演劇人をみて自分たちとは違うと思ったらそれは間違いだ。知名度や劇場の規模は違ってもパフォーミングアートであることに何ら変わりはない。今メジャーな人も大多数は小劇場からのスタートだ。能力さえあればあっという間にメジャーだ。目標と戦略をもって努力のしがいがあるというものではないか。

○二日間の「短期集中戯曲講座」
  日本劇作家協会が東京で8月末の金曜日と土曜日に二日間の「短期集中戯曲講座」を開講する。講師は斎藤憐、横内謙介ほかで、受講料は10,000円。同様な講座が京都と仙台でも開催される。二日間だったら福岡からでも参加できるのではないだろうか、航空料金も廉くなったことだし。
  なお日本劇作家協会は9月に「インターネット戯曲講座」も開講する。期間は6ヶ月で受講料は70,000円。東京まで行けない人はこっちがお薦めかも。
 【コメント】
  ワークショップのチラシもけっこう入っていて一流の講師によるものもある。それなりのレベルをめざす演劇人は自分に合うものを選んで東京まで受講しにいく手もあるだろう。


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