E−1グランプリ九州大会は10月27日(日)、28日(月)に西鉄ホールで行われるが、9月7日のオーディションを経て、出場する10劇団が決定した。九州大会では観客による投票で、その10劇団から来年3月の九州決勝戦に出場する5劇団を選ぶ。
オーディションに応募の劇団はそれほど多くはなかったが、粒ぞろいで勢いのある劇団がそろった。
予選オーディションとの一番の違いは上演時間だ。
7分 だったオーディションに比べ九州大会では 20分以内 と倍以上になる。オーディションよりは構成力、持久力が要求されるだろう。一晩物のオリジナルをやれる劇団が大部分だが、20分以内でどのような作品を作ってくるのか楽しみだ。
どこに注目しどう期待しているのかを、登場順にまとめておこう。
◆10月27日(日)◆ (19:00開演)
【 KnockOutシアター 】 (久留米) [代表:安徳恭彰]
久留米の劇団で、コントを得意とする。コントを引き伸ばすのか組み合わせるのか、どういう構成でくるのだろう。とにかく引っかきまわしてくれるはず。
【 Hole Brothers 】 (福岡) [代表:幸田真洋]
自称「少し下品な劇団」だが、注目作を連発している福岡の劇団。地力をつけてきた幸田真洋がどうまとめてくるか。
【 あんみつ姫 】 (福岡) [代表:とまと]
この春西鉄ホール公演を成功させたばかりのあんみつ姫メンバーから選抜したユニット。見なきゃ損としか言いようがない。
【 DESERT ROSE(砂漠の薔薇) 】 (福岡)[代表:伊藤美奈]
解散した劇団アルテパルコのメンバーによるE−1グランプリ出場のためのユニット。ややどぎつい芝居が得意なようだが、軽やかになるまで練り上げられていれば期待十分。
【 羽犬塚歌劇団 】 (筑後) [代表:前原寿代]
筑後を中心に活躍する劇団銀河鉄道のなかのユニット。団員が女性だけになってしまったという劇団だが、俳優はみなのびやかで個性的。奇抜な発想でぶちかましてほしい。
◆10月28日(月)◆ (19:00開演)
【 ラスト・フォー・ライフ 】 (福岡) [代表:上瀧征宏]
芸能プロダクション系の劇団。オーディションに出られなかった上瀧代表を中心にどんな作品を作ってくるか。
【 きららBチーム 】 (熊本) [代表:池田美樹]
熊本の劇団だが福岡でもおなじみ。Bチームは劇団代表池田美樹が率いる。何もいうことなし。ただただ楽しみ。
【 ルースマン 】 (福岡) [代表:万丈]
さわやかなホラーを得意とする福岡の劇団。舞台いっぱい暴れ回ってくれるはず。
【 劇囚芝居屋 】 (伊万里) [代表:空閑薫]
伊万里で活躍中の劇団。生きがいいダイナミックな演技でビシリと決めてくるはず。臭いセリフが好きなようだが、それバンバン行こう。
【 きららAチーム 】 (熊本) [代表:宗真樹子]
きららAチームは芸達者の宗真樹子が率いる。迫力のパフォーマンスにわくわく。
おもしろいと思うのは、九州決勝戦出場ユニットを観客の投票で選ぶこと。いちばんさっぱりしたやり方だと思う。大阪大会では私の好きな劇団世界一団があっさり予選敗退だったとか。バトルのシビアさがおもしろさ楽しさに転化していくのではないかと期待している。
入場料は各日2500円で全席自由。チケットぴあ、ローソンチケットでも販売されるようだが、各劇団には出場にあたってチケットノルマがあるので、できれば知り合いの出場劇団から買ってほしい、というのが事務局の意向のようだ。これを読んでいただいた方にはご協力いただけるとありがたい。