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《2001.10月−4》

林英哲・太鼓が表現するドラマ
【日本という名のコンサート (大宰府天満宮)】

構成:林英哲
6日(土) 18:00〜20:15 大宰府天満宮 無料


 林英哲の太鼓の音の表情が、ドラマを感じさせるコンサートだ。

 林英哲の太鼓は、力強さ以外に多彩な表情をみせる。太鼓の種類を変え、撥を変え、合奏や他の楽器とのコラボレーションまで、その多彩さ、表現の幅はびっくりするほど広い。

 それぞれの曲のなかにそれらの表現を配し、やさしいゆったりとした気持ちから激情まで、こまやかに表現する。身をまかせておれば、恍惚とした高みにつれて行ってくれる。

 太鼓はもちろんだが、木下伸市の津軽三味線と、土居啓輔の尺八にもびっくりした。津軽三味線のこれほどに切れ味のいい演奏を初めて聴いた。尺八のこれほどの表現の幅も初めてだ。
 コラボレーションでそれらの持ち味がぶつかり融合した演奏は迫力があり、大いに楽しんだ。


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