九州産業大学演劇研究部の学文祭公演「Happy Ever After」は、やや小粒で青臭くて単純すぎるところはあるが、生きのいい舞台だ。
中学生のカオルとゆかりが、池にただ1匹生き残ったみどりがめ・ジョージとともに、池にゴミを捨てる犯人を探し出す、という話だ。
ジョージのソフトでゲームをしたカオルがジョージと話ができるようになる、というアイディアはいい。
男性俳優はメインの役のほかに先生や不良や刑事の役も演じていて、早変わりの面白さもある。舞台いっぱい動き回る元気な演技は観ていて気持ちがいい。
しかし、構成がやや単純なのと、環境問題について言わずもがなのことまで語らせて過ぎいて白けるところはある。
テーマの深め方が課題かと思う。
この作品は3ステージ。観たのは最後のステージで、観客は演劇部OB中心に20人くらいだった。