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《2003.6月−14》

元気はいい
【BAKU (福岡大学演劇部)】

作:森山智仁 演出:山下卓也
15日(日) 18:00〜19:00 甘棠館Show劇場 400円


 堂々とものおじせずに演じているのはいい。
 ただセリフも演出も演技も軽薄な遊びが多く、ループしているような展開と併せると、大きな流れに乗りにくく眠たかった。

 京子は失恋し、和樹に慰めてもらっている。その京子の夢想に、夢をコントロールして夢の亜空間に連れて行って獏のえさにしようとする、ドリームゲートの番人ナップとドーズが絡む。(印象が薄くなってしまった、違うかもしれない。)

 夢についての発想が弱く、スケールの小ささは否めない。アイディアが単純すぎて、縄を使った演出など少しはおもしろいところもあったが、全体的には膨らましきれていないというか、膨らましようがないというか。
 いっこうに進まない展開に眠ってしまっていた。気がついて目を開けたら、すでにBAKUが退場するところだった。

 俳優は元気いい。4人とも個性的で、アクが強い。つまらないギャグにもめげず生き生きと演じているのはいい。

 この舞台は、福岡大学の第44回学術文化発表週間参加作品で、甘棠館Show劇場では1ステージ。観客は学生中心でほぼ満席だった。
 この作品は、6月23日に福岡大学内有朋会館3F大ホールでも上演される。


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