堂々とものおじせずに演じているのはいい。
ただセリフも演出も演技も軽薄な遊びが多く、ループしているような展開と併せると、大きな流れに乗りにくく眠たかった。
京子は失恋し、和樹に慰めてもらっている。その京子の夢想に、夢をコントロールして夢の亜空間に連れて行って獏のえさにしようとする、ドリームゲートの番人ナップとドーズが絡む。(印象が薄くなってしまった、違うかもしれない。)
夢についての発想が弱く、スケールの小ささは否めない。アイディアが単純すぎて、縄を使った演出など少しはおもしろいところもあったが、全体的には膨らましきれていないというか、膨らましようがないというか。
いっこうに進まない展開に眠ってしまっていた。気がついて目を開けたら、すでにBAKUが退場するところだった。
俳優は元気いい。4人とも個性的で、アクが強い。つまらないギャグにもめげず生き生きと演じているのはいい。
この舞台は、福岡大学の第44回学術文化発表週間参加作品で、甘棠館Show劇場では1ステージ。観客は学生中心でほぼ満席だった。
この作品は、6月23日に福岡大学内有朋会館3F大ホールでも上演される。