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《2003.8月−3》

エスニックサウンドは心地いい
【SPIRITUAL,JOURNEY (telurproject)】

企画:telurproject
8日(金) 20:15〜22:15 甘棠館Show劇場 招待


 メインは KOH−TAO のコンサート。KOH−TAO は、メンバー3人のエスニックアンサンブルユニットで、アジアやアフリカの楽器を手作りして演奏する。今回は3人にインドネシアのアリフ・ヘンドラストが加わったその演奏が心地よかった。
 二部構成で、第一部「音と舞のコラボレーション」では、福岡の舞手がアリフ・ヘンドラストの演奏に合わせて舞った。

 第一部「音と舞のコラボレーション」。舞の構成と振付は高木聡子。約35分。
 アリフ・ヘンドラストのミュージッククカマル(竹の打楽器で、若干の音階も出る)などの演奏に合わせて、福岡の3人の舞手が舞う。アリフの演奏はリズム中心だが、完全に安定しないためか荒っぽく聞こえる。
 舞台には切った竹をつないで作ったオブジェが3つ。男1人、女2人の舞手はその後ろから白い優雅な衣装で現れて、優雅なダンスを踊る。途中、オブジェの燭台に火を灯したり、床を転がったりもあるが、振付が全体的に演奏にそぐわない。白い衣装にも違和感があった。その結果、音楽となじまないしからまない。演奏と一緒にやる練習時間の不足もあっただろうが、もう少し練り上げてほしかった。

 第二部は KOH−TAO のコンサート。アンコールまで入れて6曲。1時間10分。
 手作りのカリンバがメロディを奏で、さまざまな楽器は響きあい、ゆったりとしたところがとても心地いい。曲によって違いはあるが、ひとつの曲のなかでは基本のリズムは変わらず、メロディと音色が変わるだけだが、1曲10分以上ある曲でも全然飽きない。じっくりと満足させてくれるその音楽的センスは高い。

 このイベントはきょう1ステージだが、KOH−TAO のコンサートはあと2回ほど福岡で開かれる。満席だった。観客には演劇関係者の顔もちらほら見えた。


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