今回見たのは解体社「Tourdays in CROATIA」から抜粋して、1時間20分ほどにした映像。1996年のクロアチア公演の舞台記録で、メインの演目は「TOKYO GHETTO」。
非常に衝撃的な映像で、厳しい内容だが、映像があまりよくなくて、そのあたりがあまり伝わってこなかったのが残念だった。
男性ダンサーが、肌を露わにした女性ダンサーの背中を、平手で延々とたたき続けるというのが衝撃だ。
ビシッビシッと、リズミカルだが耐え難い音が聞こえ、女性ダンサーの背中は見る間に赤く充血していく。それがかなり長い時間続く。
続いて男性ダンサーは女性ダンサーの向きを変えて、女性ダンサーの太ももの内側をたたき始める。
このクロアチア公演では、たまりかねた観客が舞台にかけ上がって止めようとした。その映像もあった。
参加者6人の感想は、あまりおもしろくなかったという意見が大勢を占めた。
そのなかで古くからの演劇人は、このパフォーマンスのなかにアルトーやカントールを見て、非常におもしろかったという感想だった。