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今月は、本数の割にはいろいろと入り混じった観劇になった。
「地面と床」では真摯な演劇探求の姿勢を、「サンタクロース会議」では知的な楽しみを、オペラ「アルレッキーノ」では日本オペラの可能性を感じた。
九州の劇団による3本は、満足というわけにはいかなかった。「博多千年まんじゅうの旅/ななつ星号の冒険」の感想に劇団主宰からクレームがついた。
「創作コンペティション 近代能楽集『葵上』 プレゼン審査」をとても興味深く見た。
声明や神楽やサーカスと、いろいろ観られてよかった。
★小劇場レビューマガジン・ワンダーランドの「振り返る 私の2014」に、次のようなわたしの投稿が掲載された★
「記憶に残る3本
1.KARAS「何処から誰が」
2.Doosan Art Center+東京デスロック+第12言語演劇スタジオ「カルメギ」
3.けちゃっぷゆでたまご「木になる僕らのものがたり」
ありがたいことに今年も首都圏や関西からの公演を地元九州でかなり多く観られた。上記の、「何処から誰が」は国東半島芸術祭で、「カルメギ」は北九州芸術劇場のキタキュー・小劇場・コレクション2014秋で、「木になる僕らのものがたり」はひた演劇祭で観た。このような演劇祭やまとまった上演があるのはありがたい。
ほかには、青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクトアンドロイド版「三人姉妹」、康本雅子「絶交わる子〜2人バージョン」、公共ホール演劇ネットワーク事業「暗いところからやってくる」、IAKU「人の気も知らないで」、川上未映子×マームとジプシー 「『まえのひ』他」、ハイバイ「おとこたち」などが印象に残った。
九州の劇団の公演では、けちゃっぷゆでたまご「木になる僕らのものがたり」・劇団こふく劇場プロデュースみやざき◎まあるい劇場「奏でる」の作・演出と演劇・時空の旅シリーズ「シラノ・ド・ベルジュラック」の演出をした永山智行の活動が目立った。ブルーエゴナク「HAPPY」、演劇エンジン南無サンダー「侠宴やんや リベンジ!」、劇団 go to「タンバリン」(九州戯曲賞大賞受賞作)も楽しめた。天野天街が熊本に滞在して演出した雨傘屋「禿の女歌手」もおもしろかった。
(年間観劇数 約150本)」