地元劇団は、Ｋ２Ｔ３がおもしろかった。また、池田商会の「満州鉄道異聞録」が可能性を感じさせた。
　来福劇団は今月もまた、阿佐ヶ谷スパイダーズ、日本総合悲劇協会 など、充実していた。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドンのシェイクスピアも楽しめた。

　「福岡ではほんとうは、演劇は盛んではない」と、このごろ思う。
　劇団の数は多くても、積極的に定期的な公演を打っている劇団は限られる。劇作家も演出家も俳優も、ほとんど育ってはいない。でも、萌芽は見える。それが大きく育つのを願うばかりだ。

1. ニヤニヤしてたら夜が明けた 〜苦しい時こそニヤッと笑え２〜　（池田商会）　　　ニヤッと笑っても、いい
2. Ｅ−１グランプリ2004九州大会　Ｂパート　（Ｅ−１グランプリ九州大会実行委員会）　　　バラエティに富み、見ごたえあり
3. はたらくおとこ　（阿佐ヶ谷スパイダーズ）　　　リアリズムの極みとしての、長塚作品
4. オセロー　（ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー）　　　シンプルなまでに、研ぎ澄まされた舞台
5. 満州鉄道異聞録　（池田商会）　　　素朴で、しっとりとした舞台
6. 緋色の槍を持つ者よ・・・　（Ｇａｒｙ）　　　うぅ、この怒りをどういえばいいか・・・
7. Ｓｏｕｎｄ ｏｆ Ｍｕｓｉｃ　（東宝・博多座）　　　よき時代の、よきミュージカル
8. 会議 大問題？／卵のカラ　（天地）　　　うまくやれば、おもしろいのだろうけれど
9. 白金ジュリエット　（青空連合柳橋）　　　矮小化してしまった舞台
10. ドライブイン カリフォルニア　（日本総合悲劇協会）　　　***　執 筆 中　***
11. 幕末義侠伝　（無限塾）　　　基本的な訓練の欠如を露呈
12. ROMEO AND JULIET　（インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン）　　　演出の積み上げが、みごと
13. カガミ　（Ｋ２Ｔ３）　　　アイディアが、うまく戯曲に乗っかった
14. 巨匠　（民藝）　　　大滝秀治の演技は、新劇界の突然変異
15. たんたんのリズム〜追憶編〜　（ぎゃ。）　　　演劇の体をなさず