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= 感 想 =【2004年2月】



[ 今 月 の 概 況 ]


 地元劇団は、ハリケーンディスコ がおもしろかった。それにしても、オリジナル作品が少なすぎる。
 来福劇団は、ラーメンズ、リリパットアーミーU、トム・プロジェクトが楽しめた。大作をいくつか観たが、大作がおもしろいとは限らない。

 ときどき創る側の人から、「こんなにおもしろくて楽しいのに、それがわからないのか?」というようなことを聞く。
 それは、演劇を創る側の勝手な言い分だ。創るのはおもしろいだろうが、それは創る側に閉じた話で、観客にとっては舞台に顕れたものがすべてだ。観客に創る楽しさまで分かれというのは、創る側の楽しさと観る側の楽しさを混同している。それは、内輪の観客だけを相手にしていることからくる甘えではないか。

観たいと思っていた芝居一覧は 今月のお薦め2004.02 をみてください




[ 作 品 別 の 感 想 ]

  1. リチャード三世 (ホリプロ)   ニナガワ演出は、ランタンに似る
  2. 仏教徒のクリスマス (土井笑会)   *** 執 筆 中 ***
  3. Study (ラーメンズ)   斬新な切れ味が生みだす、パワー
  4. だれか、来る (公共ホール演劇製作ネットワーク事業)   素材の質の悪さまでが意図的か
  5. さらばハリケーン くたばれ血まみれディスコ (ハリケーンディスコ)   レイプシーンのやりきれなさが際立つ
  6. ちゃちゃちゃ (リリパットアーミーU)   わかぎえふ演出が、甲殻類・河原新一の殻を取った
  7. E−1グランプリ2004 オーディション (アートマネジメント福岡)   心地よく楽しいオーディション
  8. 冬の博多 武藤祭 (新日本プロレス)   エンターテインメント、それもかなり上質の
  9. 昨日までのベッド (地人会)   本音ベースで語られるセックス賛歌
  10. タイタスアンドロニカス (埼玉県芸術文化振興財団・ホリプロ)   「新しい美学」であるはずがない
  11. 二月博多座花形歌舞伎 (松竹・博多座)   早替わりの手際にびっくり
  12. エスキュリアル (GIGA)   粗雑さをごまかす姿勢に辟易
  13. 赤鬼 (非・売れ線系ビーナス)   中途半端さに、ストレスが溜まる
  14. ひらく (福岡舞台計画)   旗揚げ公演は、祝祭
  15. 掃除屋 (トム・プロジェクト)   シンプルさにまで至る戯曲のみごとさ
  16. GOOD (パルコ)   作品を無視した上演会場


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